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地産・地消をモットーに、越谷産の野菜・お米をお弁当に・お惣菜に。
since1995
楽しみました、坂本さんの語り、そして「はなのすきなうし」をご一緒にした語りとバイオリン演奏(一丸さん)。
◆語り部・演奏者のご紹介
△感謝を込めて。
私たちが「キッチンとまと」で毎日、毎日のお弁当・お惣菜などを作っています。
締めのご挨拶をいただいたのは増林(越谷市)で米やとまとを作っている三ツ木さんです。中学校の同窓会の途中でこの集いに参加してくれました。
水辺の市(越谷・にぎわいの会)◇2017年11月14日(火)
葛西用水ウッドデッキ(越谷市役所横)
(2017.12.08)
▼育苗ハウスで大事に育て、整然と植えられた「ハウス桃太郎」。
△この後も一つひとつビニールひもで段ごとにポールに立つように育てる。この労力は並大抵ではない。
△11月14日(火)開催の「水辺の市」は、お昼過ぎに雨が降ってきて「タンク☆ポップ」さんの野外ステージは、残念ながら2回目ができなかった。
この日(11月16日・木)は、天が青く輝いた晴れ、三ツ木宗一さん(越谷市増林)のトマトのビニールハウス内は温度管理をしていたが、上着を脱いで話を聞かざるを得ない暑さ(24度ぐらいあったか)。
トマト生産の誇り
ビニールハウス内には、10月27日(金)に育苗のハウスから一株一株育てたポット(黒のビニール製の鉢状のもの)を移し植えた状態から、まだ20日ほどだが、きれいに整った圃場が仕上がっていた。背の高さは60cmから1 mほどだったが、1200株で二つに枝分かれた茎(2400)を一つ一つ、ポールにビニールを止める作業は、大変な労力だ。
土の半分に黒マルチのカバーがかけられ、トマトはすでに「根っこの自己保存機能」を発揮してすくすく育っていた。黒マルチの下は、地下水から水分を上昇させ水気を含んだ潤んだ土になってなっていた。
成長した「玉」(このように表現していた)を太陽との関係で、一つひとつ手作業で向きを変えていくという。これも大変だ。育った茎は、枝の段が何段にもなり、背丈は1m50cmほどの高さになる。
そのうえ、温度管理は「自動化」してビニールハウスの上部が移動して、空気の入れ替えシステムを構築していた。これは「私が一番早いシステム導入だった」と自慢げに語る。
来年(2018年)の1月から、出荷ができる、という。
土づくりのノウハウは、窒素の分解プラス水分の吸収の話を伺ったが、一朝一夕では理解できない、三ツ木さんたち「トマト部会」(2017年4月に本サイトで紹介した髙橋政太郎さんなども参加している)で情報を共有してきたとのこと。
「一番この仕組みを分かっているのは。“きんちゃん”(田村さんとのこと。一緒に行ったキッチンとまとの須長さん談)と僕だな」と話していたが、その方にも会いに行かなければならない。
昔は、茎のそばにガラスを貼り、育っている状態を見られるように工夫して育て上げた、という。
とにかく、トマト生産はほぼ30年、安定した収量と出来映えができてから20年になる、と。その間、いいトマト栽培の先進的取り組みがあるといえば、栃木や群馬などの関東各地の生産者を訪問して学んできたという。
育てているトマトの品種は、「ハウス桃太郎」で香り、酸味、そして甘い食感が味わえて、大変好評なのだそうだ。ただし栽培が難しく「暴れる」(変形する?)と話していた。
▽品種の特性
○主な生産地:千葉県・栃木県・静岡県・熊本県
○出荷期:10 月?5月
○特性:①桃色トマトの代表品種。桃太郎ファミリーの
1つで、冬春トマトの主流品種。
②果実の皮は透明で果肉は桃色。完熟で赤に変わる。
③糖度は高く、酸味のバランスもよい。
販売方法も先見的に早くから「看板やのぼりを作り、街道に張り出し、直販に力を入れ、今の増林マルシェの先に、行っていた」という。
直販している「越谷米」
△トマト以外ににもメインで「米づくり」を2町歩ほど行っている。
本当にうまいから食べてほしいという。
キッチンとまとのお弁当のお米は、この三ツ木さんの生産米だ。
農地の単位は昔から生産者の取材に行ってよく聞かされたが、今でも理解できない。「何反」「〇町歩」と聞くスーっとわからなくなる「素人」だ。
あるページに紹介されている数字を書くと「1町は、3,000坪、9,900m、2 3,000歩、100畝、10反」となる。
またコメはどのぐらい収穫されるのか――「1町の土地からは10石強の米がとれます。米10石は重さにして1,500kg=1t500kgです」と書かれている。
このへんは取材できなかったので、メモ風に書いておく。
三ツ木さんは、「お米は昔から直販で、顧客がほとんど決まっており、新規申し込みは、残念ながら受けてない」ようだ。農協に供出する方法ではなく、「昔からお母さんの裁量、判断で、顧客を自ら探して販売する」方法をとってきたとのこと。
20数年前、秋田県大潟村(開拓農民)で、コメ減反の政策に反発した農家を取材したことがあるが、この越谷の地で、その当時から実践していたわけだ。
三ツ木さんは「政府の減反政策は本当に許せない」と昔から思っていたとのこと。
▼この時期、水田は、来年の田植えまで「休息中」。刈り取った「コメ藁を干して」いる。
子どもたちへ、若い世代へ。
△
ご自身は越谷市の農業委員を担って、越谷市農業の発展を実践しているが、農業を大事にして真剣に取り組む未来のために、子どもたちへの継承を願っているようだ。
「昔は増林小学校のPTA会長を長くやっていたので、子どもたちが見学してきて、学校でも教師に指導され、子どもたちが栽培したことがありました。教師が変わると後がつづかない。もう一度やってみたいですね」と。
次に、世代の継承も一言。
「若い世代は、私どもの貧しさを経験した時代といまはまったく違って、何でも手に入る時代になっている。あのバブル(1980年代の)があって、農家も農業より“不動産業”になってしまったところもあります。まだ越谷市内には300軒以上の農家がある」と話す。
「若い人たちに農業・米づくり・トマト栽培」に携わってほしいですね、と話すと。
「次を継いでくれて、やる気をもって農業をやる人が出てほしいと思っている。訪ねてきたら、応えたいですね」と語っていただいた。
短い時間でしたが、「越谷弁」(らしい)のイントネーションを含めて、近しい感じをもたらしてくれた空間だった。
▽
越谷市農業団体連合会のご紹介のHP
あなたと生産者をつなぐ越谷農業情報発信サイト
「こしがやふぁーまーず」
越谷の農産物生産者(農団連会員)
増林地区 三ツ木宗一 トマト、米 〇(グリーンマルシェで販売)
http://www.koshigayafarmers.jp/farmers/
▼増林の「マルシェ」で買えますし「キッチンとまと」のお弁当で食べられます。
▲新ページをUPしました(上をクリックしてください)2017.12.7
編集人:飯島信吾
ブログ:
ある編集者のブログ
企画・制作:
インターネット事業団
のホームページ
インターネット事業団
(本メールにご連絡ください)
撮影 2016年10月09日
UP 2016年10月13日
更新 2017年05月11日
更新 2017年12月07日
更新 2020年06月01日